いわし雲

野山に暮らす生物達は ようやく あの灼熱の 後ずさりを感じ始めて 我とともにホッとする 朝夕のわずかな変化が 空にいわし雲を広げる野山の仲間たちと我に ゆとりと豊かさを運ぶ 寒熱は生なるものへの 活性に通じると言うが 心がなければ感じえず 季節の移ろいに謝する しゅんの写真集しゅんの詩と写真 全体像 にほんブログ村

続きを読む

萎れない

暑いの暑いのとても暑い プランターの草花に謝る 地植えの花は元気を求め 生きたい根は活路を求む 今までぼんやりと現れた 飛蚊が鮮明に見えてきた 幾度か行間を邪魔する度 世の絡繰りが鮮明になる 世間では不正事が広がり 何もかも不信に満ちてる 偉い大人の偽りを見ても 萎れるな未来に生く子よ しゅんの写真集しゅんの詩と写真 全体像 にほんブログ村

続きを読む

我 忘

経文の意を考えると 雑念で読経が止まる 山の畑を夢中に耕す 清々しい心地になる 都会の雑踏にはない 涼の風で我を忘れる 男だ女だと喧噪する 同数の鋳方にしても その差違は益々開き 時経ても喧噪消えず 人間が植物や動物と 共生しようとしても 出現時から益々離れ もう自然へ戻れない 我忘はボーダレス也 全て生かされている しゅんの写真集しゅんの詩と写真 全体像…

続きを読む

梅雨の間に

畑は山の麓の谷にある 天から雨水が辿りつく 山の有機肥料を運んで 自然のままにできた畑 ある時は作物が水底に ある時は野鳥が食して ある時は照りで枯れる 天の堆肥が実りを呼ぶ欲もなくありのままに 天を見上げては微笑む 山は時なり空も時なり 限りなく自然に銷融す しゅんの写真集しゅんの詩と写真 全体像 にほんブログ村

続きを読む

あゝ虚構

仰げとも描けども 農夫の詩に至らず 質さぬ虚構の政策 呆れて力が抜ける 吾の筆は鍬となり 畑を耕し畝を作る 畝は空の雲を仰ぎ 苗の活着を進める 手に筆が帰るまで 移ろい易い策から 目も耳も遠ざけて 山の畑を黙に耕す しゅんの写真集しゅんの詩と写真 全体像 にほんブログ村

続きを読む

難破船

不正はコロナ以上に感染する 国の舵をとる議員の不祥事は 朝のニュースにも流れている そして 見聞きする民の良識を狂わす かの有名なカーメーカーさえ 不正を行い信頼を低下させる 日の本なる船は難破しそうだ そして 不正なる風潮はいよいよ高波 しゅんの写真集しゅんの詩と写真 全体像 にほんブログ村

続きを読む

動と静

歩けるものほど壊れやすく 歩けぬものほど壊れにくい 歩けるものほど染まり易く 歩けぬものほど染まり難い 動物というのは変化に弱く 植物というのは変化に強い 動くものほど欲望を満たし 静なるものほど耐え優しい しゅんの写真集しゅんの詩と写真 全体像 にほんブログ村

続きを読む

雪やなぎ

うららかなる春なのに なぜこんな夢を見たか 吹雪の中を歩いている 息ができず足が止まる 眠るようにうな垂れる 積雪は冷たいが温かい 私を迎い入れんとする 北国の雪景色が広がる そう言えば昨日の夕方 見事な雪やなぎに会う 空に伸びやかに揺れる 春風は冷たいが温かい 最後の同窓会の返事を 6月11日まで・・・ 術なしのまま苦悩する 春は益々麗らかなのに し…

続きを読む