青春Ⅰ(大都会)

今から半世紀程前のこと ウナ・セラ・ディ東京も マイペースの「東京」も 待ち会うふたりの銀座も さだまさしの歌う檸檬も 大都会東京の街に流れた 鈍行列車で18時間走る 東北本線でも常磐線でも ほぼ、夢の中の車窓は闇 上野で食べた立食蕎麦は 都会で働く美味物になる 大手町の日本経済新聞社 おいらの仕事は中目黒店 二百の朝刊の配達と集金 厳しさと優しさで光さし 大学…

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祈 り

生死を深く考えるのは いつなのか ディープインパクトのようなことに 出会って 初めて考えるのだろうか 不治の病になって考えるのだろうか 『生きている』を常に意識するには 『命』が今日で終ってもいいように 手足を地につけて一心に畑すること 目の前の草花との別れがいつ来ても いいように懸命に共に話し合うこと 流れる風と雲の途絶えがいつ来ても いいように一瞬一瞬を共にいること …

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真夏の夢

真夏 真夏 真夏 真夏 うごいても 真夏  真夏 とまっても 真夏  真夏 柿の木の下で転寝をする 吾の空飛ぶ耕運機ピンチ メーデー! メーデー! メーデー!  S.O.S  応答されたしメーデー! 耕運の高度維持不能なり こちらウーモーウーモー 応答されたしメーデー! 森の奥から集まる仲間達 ~仲間達の声~ ウーモー! ウーモー! 起きなよ! 夕方だよ! …

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自然と共に

とけい 物差し 秤り ビット メスシリンダー ピペット 学歴 なんと単位の器の多い人の世か なんと忙しない窮屈な人の世か 山の海の空の何処にも彼処にも そんな単位という物は無いのに 単位は人間を便利にしているが 優越 差別 闘争の元凶にもなる 人は良心たる宝を持っているが 欲という垢により蔵裏に隠れる 便利なる危殆は地球の病となり 自然は陽が昇り沈むだけで和む …

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