波動食感

韮が好き芹が好き蕗が好き 人知れず、苦さの微動食感 老いては苦みの旨さに唸る 季節の変化が旨味を深める 寒さが野菜の甘さを増やし 苦みから甘さを微動させる 目の覚めた甘さが波動して 老いた舌を大きく頷かせる 寒い程グラデーションする 苦甘の波動食感、人知れず 老いて更なる深さに惚れる しゅんの写真集しゅんの詩と写真 全体像 にほんブログ村

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口遊む

寒波が近づいてきている 一波一波と乗り越えると 菜の花蕾み優曇華も近し 空を見上げては口ずさむ ♪ 冬だから雨は似合わない ♪ ♪ 冬だから 君を思い出す ♪ 白と黒の街を離れてから いろんな街で暮すごとに この時期に 口ずさむ歌 白と黒の街一関市NSP ☆ ♪ 頭の中をぐるぐると   いろんなことが駆け回る 小さい時しかられたこと 仲間はずれにされたこと そ…

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買い物難民

いつの間にかしみついた クラッチは左足ではずし ブレーキは右足でとめる フットブレーキで戸惑う 高齢者運転事故が起きた ニュースが広がっている またかぁと話題にあがる 年寄りの話題は流言する いつの間にかしみついた 買い物はレジで金を払う 金種は財布から拾い払う ポイントクーポン夢物語 アクセルにあくせくする キャッシュレスに戸惑う ポイント活用など程遠い 自動…

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梟の鳴き声

寒い夜に子どもの頃を想う 梟の鳴き声はとても優しい おさな子の眠りの母である 雪の降る夜には音が消える 黒い闇の雪は音を吸い込む 今夜は梟の声は聞こえない 胸騒ぎして眠りにつけない オレンジジュースの入った ビニル瓶を雪の中に入れた 逃げ場のない梟の鳴き声は おそらくジュースに溶ける 朝になると氷キャンディに なっているのが待ち遠しい 母の話で胸さわぎが消えて 明…

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